鈴鹿8耐(4)

2009.01.14 23:44 BLOG, NEWS

2001年8月5日日曜日、ついに決勝の日がやってきました。
午前11時30分スタートなのですが、それまでの時間、ヘルメットのチェック、マシンのチェック、等々、時間の許す限りの最終作業を行っていました。整備をしていると、以外に落ち着くものです。
ペアライダーとの打ち合わせを終え、相方がスタートライダーをやることになりました。
メインストレートのグリッド場でライダー紹介が始まり、ロッシ、大治郎、芳賀等々、名だたる有名ライダーに声援が飛んでおりました。わがチームは56番グリッドだったので、紹介までは随分時間がかかりました。
70番グリッドまで紹介が終わり、いよいよクルー退去です。
8耐はルマン式スタートなので、ペアライダーがマシンを支え、コース反対側からライダーが走ってきてマシンにまたがりスタートする、というものです。
スタートの秒読みがはじまり、(お客さんが一緒に大声でカウントダウンします)一気に緊張がはしります。
ついにグリーンシグナル。マシンを支えていた私は、走り寄るペアライダーにマシンを託しました。
物凄いエキゾーストノートと共に70台のマシンが一斉に走り出しました。
サーキット全体が熱いムードへ変化しました。場内アナウンスも爆音にかき消され、私は聞き取れませんでした。
ピットに戻り、戦闘モードに入らなければならないため、走ります。灼熱の太陽が容赦なく照りつけていて、こんなに汗をかいたら、皮ツナギが入んないよ、と思ったのをおぼえています。鈴鹿は広いです。
ピットに戻り、モニターを見つめていると、大クラッシュのアナウンス!
西コースのスプーン手前で数台が絡んでの事故みたいです。
いやな予感がはしったのですが、それが的中。ペアライダーが戻ってきません。
ピットをでて、コース脇まで飛び出しました。待てども待てども、戻ってきません。
心臓バクバクです。

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