オーナー様との打ち合わせで、ハイコンプピストンは入れず、ノーマルのオーバーサイズピストンを使用することにいたしました。
ボーリングその他の作業を、オーナー様の強いご希望で、私の信頼いたします、モリワキエンジニアリングのT氏にお願いすることに。
待つことしばらく。
ついにエンジン戻ってまいりました。
半艶塗装もナイスでしょう。
フレーム補強、急がないと。
エンジン単体になったところで、いろいろと計測です。
エンジンコンプレッションが低かったので、その原因を探ります。
やはり、シリンダースリーブは大きくなり、ピストンは痩せて、バルブガイドは、オーバル化していましたね。
Z1のカスタム、オーバーホールメニューがはじまりました。
40年も経ちますと、色々あります。
まず、簡単な診断、測定のあと、エンジンをおろします。
フレーム補強が終わり、次はブラスト加工、塗装です。
今回オーナー様の依頼により、ウレタン塗装ではなく、粉体塗装などの特殊ペイントをしておられる、メタルコーティング様へ外注をお願いし、ついに仕上がってまいりました。さすがにすばらしい出来上がりです。今回は、RXコートを施してもらってます。
傷は入りにくいとはいえ、エンジン載せは慎重に。
大丈夫でした。マウントステーは、スチール。ボルトはステンレスをチョイスしてます。
ついに、新規登録までこぎつけました。
疲れましたが、迫力のあるオフローダーなんで、かっちょいいですね。
ライダー大丈夫でしょうかね。(笑)
ついにエンジンを載せ、ハーネスを新品に換装し、補器類をとりつけていきます。
フロントフォークは、インナーチューブが腐食が激しく、交換となりました。
リアのホイールは、ハブをブラスト仕上げしたので、スポーク新品で組み上げました。
少しずつ組み上げを始めます。
だんだん、バイクになっていくでしょう。
フレームをブラスト仕上げ完了後、シルバークリア塗装を施しました。
やはり見た目は大事ですね。
フレーム補強作業にかかるのですが、
車両のエンジン出力、ライダーの好み、足廻り等により、綿密に打ち合わせを行い、プランを決定します。
今回は、適度なねじれ具合を残した強度に仕上げたいとのご依頼に基づき、ガチガチの補強は行っていません。
また、タンデムブラケット等のカット、サイドカバー取り付け穴位置合わせ、レイダウン加工、ビーター製アルミ燃料タンクに合わせたプレート補強等、工夫はしております。